不倫したい? 不倫肯定論と学生時代の肉食女子との恋愛
不倫がしたいとか、一度きりの人生で一度だけの不倫がしてみたいとか、一瞬でも考えたことのない人なんているんでしょうか?
不倫って、なんなんでしょうね……?
倫理とは法と道徳の中間的な位置づけの善悪の基準のようなものだと考えています。すると、不倫というのは倫理的ではないということになりますよね。一般的には不倫は否定的な印象が濃厚です。
絶対的な悪ではないとしても、健全な正義でもない。それが不倫?
もっとも、不倫という言葉だけには恋愛は含まれていないので、不倫恋愛と書くことで初めて…男女関係に該当する倫理的ではない恋愛事情だと言えるのでしょうか?とにかく愛人との恋愛関係は、絶対的な悪ではないとしても、健全な正義でもない不倫恋愛だということになりますね。そして、どこか罪悪感にさいなまれながら愛人と会う自分の心理状態はちゃんと自覚しているわけでして、不倫恋愛とは、配偶者にも社会にも負い目を感じるものです。そのせいか、負い目による悩みや自分の気持ちを理解してもらいたいと思っても、婚外恋愛の体験者とリアルで出会うことはありません。
なのですが、もし目の前に不倫の負い目に悩んでる人を励ますとしたら、「今は自分の為に、全てを大好きな人に」と伝えたいと思います。つまり私は、不倫を肯定しています。不倫なんて恋愛とは言わない…そんな意見も少なくありませんが、出会いがあって恋心がムズムズしてどうしようもなく好きになってしまうことは純粋な愛ではないでしょうか?
出会いは人生を豊かにし、恋愛は男を磨き上げます。
恋愛に悩むというのは、結局この二つの選択が自己決定できずに悩んでいることが多いはずです。その恋愛は続けていくべきか? 終わらすべきか?この二つの悩みですよ……。
「その恋の継続に疑問と不安が消えぬのなら止めるべき」
罪悪感を感じるのなら不倫をやめるべき、と、客観的な正論を投げかけてくれる人も周りには一人ぐらい居るかもしれません。 しかし、本当にそうなのでしょうか? 正論には必ず弱点と言うか納得できない箇所が存在すると、私は思います。
そもそも、不倫恋愛は他人から評価されるべき恋愛ではないのかもしれませんね。だから、個人の〝倫〟にゆだねられている愛なんでしょうか?
さて、愛情の表現方法は人によって様々です。
愛情の延長線上にあるものが「体の関係」だと言い切る人もいれば「そうではなく気持ちだ」と言う人もいると思います。
今の愛人たちと出会うもっと以前、大学生の時に1年ほど付き合った年上の肉食女子について書きたいと思います。
私は当時、経済学部に在籍していた大学2年生だった。勉強はそこそこに、毎日コンパや合コン、ナンパに明け暮れる日々を送っていました。
ある日、コンパで知り合った二つ年上の女性と出会い、その日のうちにホテルに行った。彼女は俗に言う肉食女子で「かなり遊んでる女」として有名だったので男として興味があったのは事実だった。
――ことが終わると彼女が私に言います。
「今までの男と違ってすごく気持ち良かったよ。なんか、うまく表現できないけど愛があるっていうか…」
「出会って直ぐに愛なんか芽生えないよ、勘違いじゃない?」
「付き合ってる人いるの?」
「いない。この歳で一人に決めろっていうのが、そもそも無理だと思わない?」
「いろんな女を抱きたいんだ?遊びたい年頃だもんね。でも、エッチしたい時にすぐできる関係ってスゴく便利だよ。あと私を彼女にしとけば、あんたの価値観も良い方に変えたげる」
何か嫌な感じの女だなぁ…と思ったが、初めての肉食女子との恋愛関係なんて男として戦歴の一つとして経験しておきたい気持ちが強く、嫌なら別れればいいし…みたいな感情で交際が続いていた。
それから半年以上が過ぎ、毎日の様にどちらかの家で過ごす日々が続いたある日。
「あのさ、女を幸せにする方法って知ってる?」
「知らん。そんなのあるんだ?」
私は生返事を返した。
「自分を求めてくれる女を、とことん女として愛してあげるの。その代わり、自分が愛されることを求めてはいけない。けど、今のあんたには女を幸せにする価値観が薄いっていうか無いに等しいけど」
「男も女も抱かれてる時は幸せなんじゃないの? それでいいじゃない?」
「まっ、わかるときが来る…とは言わない。それに気づかずに一生を終える人だっているしさ、あんた頭良いけど、愛し下手だよ。そんなんじゃ、本気で自分を愛してくれる人に会えないよ」
その後、彼女とは少し距離を置いた付き合いをした 。その当時の私は彼女の言葉の意味も
気持ちも感情の変化も気づかずにいた。しかし、いつもどこかで彼女の言葉が喉の奥に引っかかってる気はしていた。
彼女は卒業を控え、就職活動で毎日が忙しく、私も彼女と距離を置いたり、相変わらずコンパや飲み会に忙しい…堕落した生活を送っていた。
やがて冬が通り過ぎ、春を迎える季節がやってきた。
私は彼女の就職と卒業の前祝いをするため少ないバイト代でポートレートをプレゼントし食事に誘った。
「卒業したら名古屋に就職か…たまに遊びに行くから案内してね」
「いいよ、その代わり、しっかり男磨けよ!」
「ハイハイ! それとさ、前に君が言ってた女を幸せになんとかって話、やっぱり、まだ理解できない。もしかしたら、一生無理かもね」
「あんたは大丈夫。だってね、私と1年付き合ったから、きっとイイ男になるはず!自信持ちなさい!」
「随分、自信過剰な女だな。もし、将来俺がイイ男になってたらどうする?」
「ある意味、私の勝ちね!」
これが最後の彼女との食事だった。彼女の卒業間近、2月を最後に正式に別れることになった。
恋愛体質であろう私は、学生の頃から、肉体関係を根拠とする恋愛を経験していた。そういう恋愛感覚が、現在の不倫を非倫理的ではないと主張できる自分を育てたのかもしれない。